![]() 当社では、これまでに一般的なMサイズのPCBに対応するTSP-500と、大型PCBに対応するTSP-1000という二つの画像認識装置付クリームはんだ印刷機を、世に送り出してきました。その過程で、PCBアセンブリのSMTにかける時間を短縮させる為、印刷工程の高速化という要望がされ、これに応えるため、「より高速で、より高い性能と機能を備えた、世界一小さな印刷機を」というコンセプトで、新しい印刷機TSP−550を企画しました。 TSP-500が高性能で安定した実績があっただけに、当初は社内でもこの再開発の是非に対する不安もありました。しかし、ニーズを先取りしてこその企画開発でした。 ![]() その結果、私たちがたどりついたのが、他メーカーには無いX-Yクリーニングという方式です。縦拭き、横拭き、回転拭き、斜め拭きの4種類をこなし、しかもその頻度や、クリーナーの往復によるクリーニング方法の変更、ドライクリーニング、ウエットクリーニングの選択もオペレータが自在に行なえます。 ![]() クリーニングがいかに早く的確に行なえても、タクトタイムの高速化に対するニーズに応えるには、印刷そのものもスピードアップしなければなりません。これがもうひとつの課題でした。 ![]() こうして、クリームはんだ印刷で約13.5秒(弊社の基準基板サイズにて)、クリーニングで6.5秒、トータルでも20秒に満たない、クリームはんだ印刷と毎回クリーニングが可能なTSP-550が完成したのです。他社に類のないこの高性能と高機能を、機体巾900mmに満たないなかに収めたことが、ユーザーからの圧倒的な支持をうけています。 今後は、さらに新しいデバイスに対応し、一層のファインパターンと狭ピッチにも対応するなど、お客様の声(ユーザーニーズ)が詰まった印刷機を開発していくことが私たちの狙いです。 |